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セブン&アイ・ホールディングス(3382)は国内コンビニ勝ち残りと米国での成長期待を感じ取る一年に(2016年10月13日推奨終了)

投資スタンス

長期投資銘柄として引き続き注目継続。向こう3年内の目標株価は従来通り5,000円。

投資に伝えたい3つのポイント

  • 国内コンビニは当社の一強時代へ。米国コンビニ事業の拡大ストーリーが見えてくる可能性も。
  • 食料品から非食料品へPBビジネスのすそ野が広がれば、オムニチャネルのポテンシャルも高まる。
  • 最大の課題はイトーヨーカ堂。コスト競争力の強化につながる施策が求められる。

2015年も当社のコンビニの躍進は続く

2014年は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。2014年の当社株価は+4%の上昇となり、堅実なリターンになりました。2013年には+72%上昇しTOPIXを上回るパフォーマンスでしたので、いわば小休止の一年だったと言えそうです。2015年には、事業環境が当社にとって総じて良い方向に進むと見ています。長期投資推奨を継続し、向こう3年内の目標株価を5,000円と考えています。

競合企業はどう動くか

まず国内コンビニ事業ですが、出店余力でローソン(2651)、ファミリーマート(8028)を引き離しそうです。既存店売上は、当社が堅調を維持する一方、ローソン、ファミリーマートは対前年同月比100%割れを続けています。ここのところの大量出店の影響が出ている節が見られ、当社以外は出店を抑制し既存店強化にでてくる公算が高いと見ています。更に当社はドーナツとコーヒーの併売で他社に投資競争を迫ります。1強体制への移行が進む年になりそうです。

今後の成長ドライバー、海外事業展開はどうなる

2015年には北米コンビニ事業での成長ストーリーが、これまでよりも具体的に語られる可能性もあると筆者は見ています。都市部での出店をめざし日本のコンビニ運営のノウハウの移植を試みていると聞きます。そろそろより具体的な事業計画が提示されるのではないかと考えています。円安効果で邦貨換算利益が膨らむ点も無視できません。

PB事業の展開

国内コンビニ事業でもうひとつ注目すべきは食料品以外のPB、プレミアムPBの展開です。最近の当社のコンビニ店舗では、日用雑貨、文房具、衣料品などのPB商品がずいぶん増えてきました。こうした新しいジャンルではまだまだナショナルブランドからの置き換えに留まっていますが、ここに例えば西武百貨店で取り組んでいるリミテッド・エディションのようなPBが並ぶ(あるいはオムニチャネルの販売ポイントとして受け渡しができる)ようになるとコンビニの付加価値に新しい基軸ができることになります。

オム二チャネルの成功の条件

世間では「オムニチャネル」という言葉が先行して語られていますが、筆者の見立てでは、それは単純に販売流通チャネルの話ではなく、他では買えないオンリーワンプロダクトを用意してはじめて成功するということを当社の経営陣は理解しているものと考えています。当社はいわば「無印良品」を自分たちの手で作り出したいと考えているはずです。2015年はこの非食品のPBの深化が注目を集めるのではないかと考えています。

以上、コンビニ事業について新年の展開や注目点を語りましたが、内外コンビニ事業とセブン銀行を中心にした金融事業を合わせると、2014年上期の利益の9割程度を占めており、これらの事業の成長期待が高まれば一段の利益成長と資本効率の改善が見込まれ、株価もこれに応じて上昇すると考えます。精彩を欠くスーパーストア事業や通販、百貨店のリスクを小さくしていく効果も期待できます。

イトーヨーカ堂に効果的な施策を打てるか?

当社の短期的な問題はイトーヨーカ堂と通販事業の建て直しにあると考えます。おそらくQ3の決算もかなり厳しい内容になるのではないかと見ています。筆者は2015年の前半は消費者の実質所得の低下が止まり、小売業の事業環境は一時的に改善すると見ています。しかし、だからといってスーパーストア事業が回復するとは考えにくいです。環境が小緩むこのタイミングで、本来強くなければならない食料品事業の強化とコスト競争力の強化にスピード感のある手を打てるのか注目しています。通販、百貨店も一段の収益改善策が必要なことはいうまでもありません。

業績ハイライト

株価以外は前回と変わりません。

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