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  • Wed Feb 18 14:17:00 UTC 2015
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日本で注目のFinTech(フィンテック)ベンチャー業界マップ2015

Longine編集部より読者に伝えたい3つのポイント

  • 日本のFinTechベンチャー企業のサービスカテゴリーをFIBC(Financial Innovation Business Conference)に登壇する企業をもとに4つに分類してみました。
  • 4つのカテゴリーとは、(1)中小企業向け支援サービス関連、(2)セキュリティ関連、(3)クリプトカレンシー関連、(4)投資ツール関連。
  • FinTech領域には、ベンチャー企業だけではなく、大企業も積極的に取り組んでいます。

日本のFinTechベンチャーの業界を理解する

FinTech(フィンテック)(※)ベンチャー企業と一口に言っても、業態は様々。「日本のFinTechにはどのような企業があるのか。具体的に知りたい」という意見もありました。そこで今回は、いま注目すべきベンチャー企業やサービスをカテゴリー別に整理してみました。現在、起業が活発な領域は大きく4つのカテゴリーに分けることができます。

(※)FinTechは、Finance(ファイナンス)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語で、近年は特に金融テクノロジー領域のベンチャー企業やそのイノベーションを指して使われることが多くなっています。

  • 中小企業向け支援サービス関連
  • セキュリティ関連
  • クリプトカレンシー(仮想もしくは暗号通貨とも呼ばれる)関連
  • 投資ツール関連

出所:ISID資料などをもとにLongine編集部作成


中小企業支援サービス関連企業には、家計簿や給与計算ソフト関連サービスを扱うベンチャーが多いです。インターネットの普及をはじめとしてスマートフォンやアプリが登場し、以前は個人がマニュアルで作業をしていた内容をネットワーク上でより簡単に処理することができるようになりました。金融機関により展開されてきたサービスが、今後はユーザー向けによい使い勝手のよいインターフェースが提供されるかどうかに注目です。

なりすましやフィッシング詐欺なども多数報告されることなどから、最近はセキュリティ関連企業に注目が集まっています。テクノロジーによる問題はテクノロジーで解決するというのがセキュリティの基本です。いかに正確に本人であるかを認証するかを多くのベンチャー企業が知恵とテクノロジーを掛け合せて競争をしています。今後、大手金融機関に採用されるかなどが注目ポイントです。

ビットコインをはじめとして様々なクリプトカレンシーが生まれています。個人や企業活動がグローバル化するとともに、中央銀行に拠らないテクノロジーを基盤とした通貨が生まれはじめています。中国のように自国通貨の国外持ち出しが制限されているような国もあり、人の移動が今後も活発化することで中央銀行が管理できない通貨を求めて様々な通貨が生まれてきそうです。

これまで機関投資家をはじめとして一部の投資家だけが入手や活用できた投資ツールを個人も活用できつつあります。これもテクノロジーにより、より安い費用でかつ簡単に活用できるようになりました。金融商品などは専門性も高いことから、そうした情報格差を埋めるような投資ツールが今後も引き合いが強くなるでしょう。

FIBC 2015登壇企業紹介

ここからは、FIBC 2015に登壇する企業をカテゴリー別にご紹介していきます。今回のFIBCには、新規事業としてFinTechに取り組んでいるリクルートやマネックス証券やリクルートライフスタイルの方々にも登壇いただきます。

中小企業向け支援サービス関連

・マネーツリー株式会社

「Moneytree」は銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイントを一元管理できるiPhone/iPadアプリです。一度登録するだけで、自動的に残高が更新され、収支状況を把握できます。利用明細は費目ごとに自動的に集計され、カスタマイズも可能。Appleが選んだBest of 2013、2014を2年連続受賞。

https://moneytree.jp/

・株式会社BearTail

「Dr.Wallet」は、記帳負荷の最も低い全自動のお金管理サービスです。家計簿が継続しない最大の理由である、入力の手間を最小化するユニークな入力方法を開発。一生使うお金管理サービスを目指しています。

https://www.drwallet.jp/

・freee株式会社

「クラウド給与計算ソフトfreee」は、従業員が直接クラウドに個人情報や勤怠情報を登録することで、給与事務の知識がなくても1クリックで給与額・税金・保険料の計算などを行い、給与明細の配布、総合振込ファイルの作成、クラウド会計ソフトfreeeへの仕訳登録を行うことができるツールです。年末調整にも対応しており、知識がなくても簡単に年末調整業務をペーパーレスで行うことができます。

http://www.freee.co.jp/payroll

・メリービズ株式会社

「メリービズ」は、世界初のクラウドソーシングを活用した、経理サービスです。簿記や経理の知識を持つ在宅のスタッフを活用し、レシート・領収書等の経理書類をデータ化するサービスを提供しています。様々な企業のバックオフィス業務をサポートしていきいきと働けるような世の中にし、日本を元気にすることを目指しています。また地方の方や女性および障害者を積極的に活用し、社会課題の解決に対しても取り組んでいます。

http://merrybiz.jp/

セキュリティ関連

・株式会社Liquid

「Liquid Pay」は独自の生体認証技術を用いた決済手段サービスです。既存のIDより高セキュリティにも関わらず、物理的なIDを発行する必要がないため発行費用がゼロなど低コストで導入できる点が特徴です。既存の決済インフラが導入出来なかった短期間のイベントや新興国の新しい決済インフラとして普及を行うことを予定しています。

http://liquidinc.asia/

・Capy Inc.

「Capyキャプチャ/Capyリスクベース/リアルタイムブラックリスト」は法人向け不正ログイン対策ソリューションです。ユーザビリティを高めながらも、しっかりと不正アクセスを守り、サービス事業社にとって使いやすい認証技術を提供しています。

https://www.capy.me/jp/

・バンクガード株式会社

「スーパー乱数表」は画像を用いフィッシング攻撃等による全乱数窃盗を防御し、送金先口座番号指定時に乱数表を使うことにより中間者攻撃などを防御します。印刷物なので安価、キャッシュカードの裏などに印字でき利便性がよいです。

http://www.bkguard.com/

クリプトカレンシー関連

・レジュプレス株式会社

「coincheck for EC」ではビットコイン決済を提供します。購入者からビットコインでの支払いを受け付け、それを日本円に換金し、店舗に日本円で振り込みます。月額基本利用料は0円、決済手数料はたったの1%です。消費者の購買体験がオンラインへと移行しつつある中で、クレジットカードの高い決済手数料、遅い入金サイクルに悩まされている店舗を、ビットコインの決済によってより効率化します。

https://coincheck.jp/ec

投資ツール関連

・Finatext Ltd.

「あすかぶ!」は、主に若年層の株取引に興味がある人や、株の初心者や、個人投資家などをターゲットとした新感覚株アプリです。1日1つ指定される銘柄の翌営業日の株価(「あす」の「かぶ」価)が上がるか下がるかを予想することが主な機能としており、初心者でも判断しやすいように、指定銘柄のチャート、企業の説明、ニュース、そしてユーザーのコメントを確認できるタイムライン(みんなの声)などのコンテンツを用意しています。

https://asukabu.com/

・株式会社デザインルール

「アノマリーサーチ」は人工知能と集合知を応用した投資戦略(アルゴリズム)の検証とシグナル配信を行うサービスです。経済統計や多様な金融商品価格のデータを利用した、まるで証券アナリストのような投資判断ロジックをアルゴリズムとして実装可能です。またユーザ間での戦略共有・改変機能といった集合知機能と、機械学習による戦略パラメタ最適化機能等を装備しており、投資家が容易に高度な投資戦略の成果を利用することが出来ます。

・株式会社お金のデザイン

「ETFラップ®」は、金融業界のベテランが最新鋭のテクノロジーを駆使して生み出した日本で初めてのETF特化型投資一任運用サービス。業界第一人者の加藤康之教授(京都大学大学院経営管理研究部)が監修した運用手法とヒトの潜在的ニーズを読み取る階層分析手法を組み合わせたロボアドバイザーの仕組みを使うことで、機関投資家と同水準の運用で一人ひとりのライフサイクルに合わせたグローバル分散投資による資産価値保全を実現します。

http://www.money-design.com

・株式会社ZUU

「ZUU Signals」では、ユーザーの保有株や注目株に関する重要な情報のみを独自のアルゴリズムにて厳選し提供します。またユーザー自身が売り/買いの株価を設定することにより、その株価に近づいた際に分かりやすい信号でアラート表示をするなど、重要な情報のみを分かりやすく取得し、資産運用を行うことが出来るツールです。

http://zuu.co.jp/

大企業におけるFinTechチャレンジ

・マネックス証券株式会社

「answer」では、ほぼ全ての国内籍公募投資信託 約 5,400 銘柄と、マネックス証券以外もカバーした販売会社と確定拠出年金 約400社を対象に、投資目標に近づける具体的な銘柄を表示することで、投資初心者から資産運用層までの投資をサポートします。先進的な金融工学モデルとデータを基とし、資産運用に必要な情報と操作をスマートフォン上で実現しています。

http://answer.monex.co.jp/

・株式会社リクルートライフスタイル

「Airレジ」は、お店の運営・経営に必要なさまざまな機能を、スマホやタブレットなどスマートデバイス上で使えるようにしたアプリです。多機能で高性能なのに、導入も使い方も、シンプルでカンタン。お店を成功させたい方々の大きな力になります。また、Squareやfreee、マネーフォワードや弥生シリーズなど、決済にまつわる外部サービスと連携することで、より使いやすいサービスを目指しています。

http://airregi.jp/

FinTech 領域で国内唯一のピッチコンテスト

Longineは、FIBC 2015(Financial Innovation Business Conference 2015)のメディアパートナーとして参加させていただくことになりました。FIBCは、FinTechに特化したカンファレンスとして2012年に国内で初めて開催されました。株式会社 電通国際情報サービスが主催し、メインプログラムでは国内唯一のFinTech領域におけるピッチコンテストを行っています。

FinTech(フィンテック)がすぐわかる記事4選

FinTechは様々な領域にまたがっており、すぐにはわかりにくいと思います。以下、そうした方のためにお勧めの記事をまとめました。ご興味があれば、是非ご一読ください。

FinoLab(フィノラボ)-FinTechベンチャーが一堂に会しました

FIBC2015から概ね1年が経過しましたが、日本FinTechの盛り上がりは続いています。そしてそれは単なるバスワードだけではなく、エコシステムにまで発展しています。以下、そうした思いが結実した結果です。FinoLabにご興味があれば、是非以下のリンクをクリックください。Longineがコンテンツ制作に協力しています。

>>>日本から世界に拡がるFinTechエコシステムFinoLabへのリンク<<<

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