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KYB(7242)の業績回復は遠のいたと判断し、「小型株1年」の注目を終了(2015年04月30日推奨終了)

投資スタンス

度重なる下方修正、厳しい事業環境の継続等から、業績回復が大きく遠のいたと判断し、「小型株1年」の注目を終了。

投資家に伝えたい3つのポイント

  • 2015年3月期の会社予想の大幅下方修正を発表。2月上旬に次ぎ2度目の下方修正であり、ネガティブな印象強い。
  • 大手建機メーカーが公表した需要見通しに基づくと、同社の産業機械向け(主に建機向け)は、回復が大幅に遅れる可能性が高まったと考えられる。
  • 5月8日の決算発表時に公表される2016年3月期の会社予想は、高い増益率になることも考えられるが、実態面を慎重に見極めることが必要だろう。

2015年3月期の会社予想を下方修正、直近3か月間で2度目

KYBは、4月28日の引け後に、2015年3月期業績見通しの下方修正を発表。売上高は、従来の会社予想3,690億円→今回見通し3,700億円へ、営業利益は同166億円→136億円、当期純利益は同108億円→70億円となる見込み。売上高こそ計画通りだったものの、利益の大幅下方修正はネガティブ。下方修正の要因は、海外事業における製品保証引当金の増加、及び、減損損失の計上の2点。このうち、製品保証引当金の増加は、一過性の要因である可能性もある。しかしながら、2月上旬のQ3決算時に続く再度の下方修正であるため、同情の余地はない。また、大型連休入りの直前に下方修正を出す姿勢にも問題があろう。尚、配当予想に変更はない。

大手建機メーカーが発表した世界の需要見通しは、想定以上に厳しい内容

会社側による今回の下方修正とは別に、ここ数日に行われた大手建機メーカーの決算発表を見る限り、2016年3月期の建設機械、及び、鉱山機械の世界需要は回復が遅れ、想定以上に厳しい見通しである。同社の高採算部門である建機向け油圧シリンダーは、こうした日系大手メーカーだけでなく、現地資本メーカー向けや市販市場(補修用)等の販路を有しているが、それでも、早期の販売回復は難しいと思われる。自動車向け事業は底堅く推移すると予想しているが、筆者が想定していた本格的な収益拡大局面入りは、大幅にズレ込むと判断せざるを得ない状況となった。

2016年3月期の会社予想は高い増益率になる可能性も

こうした状況を勘案した結果、「小型株1年」での注目を終了することにした。筆者の見通しが甘かったと反省したい。尚、同社は5月8日に決算発表を予定している。2015年3月期業績が大きく落ち込むため、2016年3月期の会社予想の見栄えが良くなる(増益率が高くなる)可能性がある。株価もポジティブに反応することも考えられるが、正しく“瞬間風速”に終わる可能性が高い。テクニカルな決算サプライズが起きても、深追いしないことが重要となろう。

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