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浜松ホトニクス(6965)の「長期投資」の注目継続。光センサをコア事業とした中期的成長シナリオは不変(2017年02月06日推奨終了)

投資スタンス

目標株価4,600円を維持し、「長期投資」としての注目を継続。

投資家に伝えたい3つのポイント

  • Q3(4-6月期)決算は増収・減益となったが、過度な懸念は不要。
  • 筆者の業績予想は、配当予想のみ変更。
  • 光センサの用途拡大が持続的な成長ドライバーという見方に変更はない。

「長期投資」としての注目を継続

「長期投資」としての注目を継続するポイントは以下の3点である。

  • 2015年9月期Q3(4-6月期)は増収、減益決算となったが、8月21日に期末配当の増額(従来16円→今回19円)を発表しており、短期的な業績に大きな変調がないことが伺える。
  • 光センサをコア事業とした中長期的な筆者の成長見通しに変更がない。
  • 株価は6月2日に年初来高値3,920円を付けたが、現在の株価は年初来高値から約26%下落した水準にある。ただし、同社株価は概ね業績と連動してきていたため(図表1)、株式市場全体が落ち着きを取り戻せば再び上昇トレンドに向かうと考えられる。

出所:SPEEDAをもとに筆者作成


目標株価は4,600円を継続

目標株価4,600円を維持する。目標株価のバリュエーション(株価指標)は従来と変わらず、2017年9月期の筆者予想ベースでPERが29倍、PBRが3倍。過去3年間のPERのレンジが18倍~29倍であったことを考慮し、PERはその上限とした。2017年9月期の業績予想を目標株価算出のベースとしたのは、「長期投資」としての注目であることに加え、「稼ぐ仕組み」が確立されていること、用途が分散されておりトップラインの安定成長が期待できること、等を総合的に判断したためである。

2015年9月期Q3決算は増収・減益に

8月3日に発表されたQ3(4-6月期)決算は、売上高が280億円(対前年同期比+7%増)、営業利益が44億円(同▲9%減)となった。四半期ベースでの営業減益は、2013年9月期のQ3(4-6月期)以来8四半期ぶりである。

一方、9ヶ月累計では、売上高は同+9%増、営業利益は同+14%増と増収・増益を確保した。2015年9月通期の会社予想に対する進捗率は、売上高が72%、営業利益が71%と若干低いが、決算発表時点で通期会社予想が据え置かれたこと、8月21日に期末配当予想が増額修正されていること等から、短期的に業績が大きく下振れするリスクは限定的であると筆者は判断する。

光センサの用途拡大で持続的な成長が期待できる

図表2に示したように、医用(放射線検査装置、血液分析機など)、産業用(半導体製造装置、FA機器、非破壊検査器など)、分析(水質、環境分析機など)、学術分野(高エネルギー物理学、宇宙線など)、その他(車載用センサ、光データリンク、光通信、複写機、レーザー走査型顕微鏡など)など、同社の製品が使われる用途は多岐に渡る。その中でも、医用、及び、産業用が二大用途である。

医用分野については、血液分析などの検体検査装置向けやPETなどの各医学検査装置が好調であり、今後も更に感度や高速・応答特性などの性能向上により、この分野での売上増加は確保できると見られる。

一方、産業用では、X線非破壊検査用のマイクロフォーカスX線源、半導体製造用ステルスダイシング向け(シリコンウエハーの切断装置)、産業用ロボット向けフォトICやLEDなどが好調である。設備投資サイクルの影響に注意が必要だが、中期的には新用途の開拓により更に成長が期待できよう。

実際、最近、幕張で行われた「JASIS」(分析機器・科学機器の総合展示会)における同社のブースでは、ガス分析用赤外デバイス、分析用受光/発光デバイス、分析装置・光源など多くの新製品が展示されており、用途拡大による成長余地が依然大きいことが改めて確認できた。

撮影:和泉美治

業績ハイライト

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