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2016年春の新中期計画への期待が膨らむーオリンパス2015年度上期決算

Longine アカデミーから投資家に伝えたい3つのポイント

  • 好調な上期決算:オリンパスの2015年度上期の営業利益は前年同期比+30%増の501億円となり会社計画も上回り、リーマンショック以降過去最高の水準である。
  • 全部門で体質強化の成果:医療事業が全社の利益を牽引したが、懸案だった映像事業にも構造改革の成果が見えてきた。
  • 期待膨らむ新中期計画:通期見通しは中国市場等の不確定要因を保守的に勘案し従来見通しを据え置いたが、営業利益は8期ぶりに1,000億円の大台を超える見通しとなり、2016年春に公表予定の新中期計画へ期待が高まる。

2016年春の新中期計画への期待が膨らむーオリンパス2015年度上期決算

オリンパスの笹です。ご多忙の中、オリンパス株式会社「2016年3月期第2四半期決算(発表) 説明会」にお集まりいただき誠にありがとうございます。本日は、まず私からこの第2四半期決算の概要についてご説明します。 その後、財務担当役員の竹内より、決算数値の詳細についてご説明申し上げます。
スライドの2ページをご覧下さい。今第2四半期決算の主なポイントはこちらの3点です。1点目は連結の売上高が2桁増収となり、各利益項目において前年同期比で大幅な増益を達成したことです。また、計画に対しても全項目で上回る大変好調な決算となりました。2点目ですが、主力の医療事業がこの好調な業績を牽引しました。上期としては、4期連続となる過去最高の売上高、営業利益となりました。最後に、3点目は通期業績見通しです。上期の好調な業績はあるものの、中国市場の減速等、一部でマクロ環境が不透明となっていることから、営業利益以下の各利益見通しについては、慎重に据え置いております。それでは、これらのポイントについて具体的にご説明いたします。
スライドの3ページをご覧下さい。こちらが、第2四半期、4月から9月までの累計実績です。好調な医療事業が全社業績を大きく牽引し、営業利益は、リーマンショック以降の上期決算として過去最高となる前年同期比30%増の501億円となりました。経常利益、当期純利益も、こうした好調な事業利益に加え、営業外費用を減少させたこと等により、さらに高い増益率、および計画を大幅に上回る結果となりました。主力の医療事業が好調な背景と、収益改善に取り組んでいる映像事業について、少し補足させて頂きます。

Longine アカデミーの注目点

オリンパスの2015年度上期の売上高は前年同期比+12%増、営業利益は同+30%増の501億円となった。営業利益はリーマンショック以降、過去最高の水準であり、計画も+11%上回った。当社の主力事業である医療事業が2けたの増収増益となったことが利益の最大の牽引役。加えて、前期赤字部門であった映像事業が黒字に改善したことにも注目。売上構成の改善とコスト削減の成果が出ているようだ。Longineアカデミーでは、全社レベルで体質強化が進んでいると見ている(参考、スライドページ12)。

スライドの4ページをご覧下さい。まず、医療事業です。医療事業は、この上期で売上高2,979億円を計上し、前年比では3分野全てで2桁成長となりました。計画との比較では、高い成長を狙う外科分野の若干の計画未達はありましたが、内視鏡、処置具分野でカバーし、全体としては、今期の高い目標を達成することができました。ポイントは新製品投入から3年を経過した内視鏡が引き続き好調であることに加え、処置具の販売がグローバルに拡大している点です。内視鏡は、販売施策の強化等により、全地域でスコープを中心に売上が拡大し、前年同期比プラス18%の成長、さらに計画に対しても2%上回る大変好調な実績となりました。処置具も一昨年から販売体制強化に取り組んだ成果が出ており、北米に 加え、日本・欧州・アジアでも大きく売上が拡大しました。

Longine アカデミーの注目点

医療事業は当社の基幹事業であり、長年の主力分野である内視鏡(消化器内視鏡システム)、外科(内視鏡外科手術システム)、処置具の3分野に分けられる。上期はこの3分野が揃って2けた増収になった。円安の寄与を除いた現地通貨ベースでも各分野がしっかり成長している。計画との比較では、事業全体としては計画通りだが、やや高めの計画をたてた外科では若干未達になっている。Longineアカデミーでは、今後の成長分野と位置付ける外科と処置具の分野で販売体制の強化の成果が出つつあること、しかも営業利益率が改善していることを評価したい(参考、スライドページ13)。

スライドの5ページをご覧下さい。映像事業の構造改革の状況です。円安による16億円のマイナス影響を吸収し、営業利益は前年同期比で約38億円の改善、上期で6期ぶりの黒字を確保することができました。経営資源の再配分による損益改善効果もございましたが、マーケットの選択や商品ラインアップ削減、在庫費用の削減など、事業構造改革を進めたことで21億円の利益改善を図りました。加えて、製品力強化によるミラーレスの増収効果も、約13億円利益改善に寄与しています。下期以降も年間でのブレークイーブン達成に向け、販管費削減など今期の取組みを確実に進めて行きたいと思います。

Longine アカデミーの注目点

映像事業の主力はデジタルカメラ事業。2015年度上期は営業利益が20百万円の黒字となった。上期としては6期ぶりの黒字であり、前年同期比約38億円の損益改善となる。Longineアカデミーでは、今回の黒字への転換が、経営資源の再配分効果にとどまらず、利益製品への絞り込みと付加価値訴求、販売管理費の削減や在庫適正化といった体質強化の成果であることに注目している(参考、スライドページ15)。

スライドの6ページをご覧下さい。通期の連結業績見通しです。冒頭申し上げましたとおり、中国市場の減速等、一部でマクロ環境が不透明な部分があり、営業利益以下の各利益見通しを保守的に据え置いています。営業利益は8期ぶりに1,000億円を上回ります。当期純利益は前年の純損失から大幅に改善し、過去最高の560億円の見通しです。

Longine アカデミーの注目点

通期営業利益は8期ぶりに1,000億円台に、当期純利益は過去最高になる見通しだ。当社は、営業利益、経常利益、当期純利益の計画を期初の数値から変更していない。上期実績が計画を上回っているため、下期については当初想定よりも収益環境が悪化するように解釈もできそうだ。この点について会社側は中国市場の減速などで不確定な要素が出ていることを踏まえて営業利益以下を据え置いたとしている。Longineアカデミーでは、医療事業が下期も着実に成長することでどの程度利益が計画を上回るのか注目したい(参考、スライドページ20、21)。

スライドの7ページをご覧下さい。この前提となる医療事業の下期の事業環境の見方です。中国など一時的な減速懸念は残るものの、販売施策の強化等により、安定した成長を見込みます。国内は、国公立病院を中心に予算執行が鈍くなっているものの、大規模な初期投資を必要としない「症例単価プログラム」による消化器内視鏡の更新加速や、4K内視鏡およびサンダービートのシザースのラインアップ拡充など、戦略製品を外科分野に投入することで、第2四半期に続き、一桁後半の成長を確保する見込みです。北米は、今後も内視鏡の更新需要が見込まれることに加え、手術室等でも内視鏡利用の需要が継続し、安定成長を見込みます。欧州は、ロシア等で一部需要の停滞は見られるものの、上期に引き続き 主要国を中心に堅調に推移する見通しです。中国では、景気の後退と反腐敗運動継続等による減速が懸念されます。但し、足元の引き合いは堅調であり、加えて、昨年市場投入した消化器内視鏡、外科内視鏡の新製品や、この下期から販売を開始したサンダービート等の拡販によって、上期に続き、着実な成長を確保する予定です。

Longine アカデミーの注目点

当社の基幹事業である医療事業の下期見通しとリスク要因について述べている。国内は前年同期比+9%増収を、海外は同+4%増収を目指すとしている。Longineアカデミーでは、海外を中心に内視鏡、外科、処置具がバランスよく成長を続けるかどうか注目したい。為替の想定(下期:ドル115年、ユーロ130円)も足元までの実勢より円高想定であり現在の相場水準が続くのであれば利益の押し上げ要因として期待できそうだ。気になる中国だが、医療ニーズが後退しているわけではなく引き合いも活発なようだ。とはいえ、成約・予算執行の遅れについては一定の注意が必要だろう。

最後になりました。当社は現在、2016年4月をスタートとする5ヵ年の新中期経営計画を策定中です。新体制となった、2012年4月からの現中期経営計画では「信頼の回復」と「事業ポートフォリオの見直し」に主眼を置き、業績、財務、企業体質面、それぞれにおいて確実な成果が上がっていると認識しています。新しい中期経営計画では将来に向けた持続的な成長を最優先に、医療領域への経営資源投入をより明確にしていく方針です。私からの説明は以上です。ご清聴有難うございました。

Longine アカデミーの注目点

当社は2016年4月から5か年の中期計画をスタートする予定だ。2013年3月期を初年度とした現行の中期計画では事業ポートフォリの再構築・経営資源の最適配分、コスト構造の見直し、財務の健全化、ガバナンスの再構築をテーマに掲げてきたが、これまでのところおおむね順調に進捗し信頼の回復と収益性の改善が進んでいる。Longineアカデミーでは、新中期計画における医療事業のグローバル化に向けた戦略に注目している。特にグローバルシェアを高めたいと当社が考える外科・処置具において、営業体制の強化と差異化のできる新製品(3D内視鏡、ソニーとの協業成果である4K内視鏡、エネルギーデバイスのTHUNDERBEATなど)の成果を期待したい。この結果、投下資本収益率を高め、フリーキャッシュフローを増やし、戦略投資と株主還元がどう強化されるのかチェックしたい。

竹内です。それでは、私からは数値面を中心にご説明申し上げます。
まず、第2四半期の連結業績と事業ごとの概況についてご説明申し上げます。
スライドの11ページをご覧下さい。上期の連結売上高は前年同期比12%増の3,958億円、営業利益は30%増の501億円となりました。引き続き医療事業が好調に推移したことに加え、円安による効果もあり、連結営業利益を押し上げました。営業利益率は12.7%と上期決算としては過去最高の営業利益率となりました。医療事業への戦略投資により販管費率が約1ポイント上昇したものの、粗利率が前年同期から約3ポイント改善したことが、収益性の大幅向上に寄与しています。経常利益につきましては、有利子負債の圧縮を進め、営業外収支が改善したことにより、47%増益の435億円、また、当期純利益は、好調な事業利益に加えて、繰延税金資産の加算などにより、60%増益の358億円となりました。
スライドの12ページをご覧下さい。セグメント別の状況についてご説明申し上げます。医療事業は、上期として過去最高の売上高 、営業利益を計上し、引き続き全社業績を大きく牽引しています。また、科学・映像事業においても増収・増益となりました。特に映像事業は、製品力強化によるミラーレスの増収効果に加え、事業構造改革によるコスト削減効果等が寄与し、前年同期 37億円の営業赤字から大きく改善し、上期業績としては6期ぶりの黒字確保となりました。
スライドの13ページをご覧下さい。こちらは、医療事業です。主力の消化器内視鏡を始め、戦略分野である外科、および処置具の全セグメントにおいて増収となり、売上高は、前年同期比16%増の2,979億円、営業利益は24%増の679億円と、いずれも2桁成長を記録しました。主力の消化器内視鏡ですが、国内は第1四半期に国公立病院を中心に各病院の予算執行に停滞傾向が見られたものの、第2四半期以降大幅に回復し、5%の増収を確保しました。加えて、北米、欧州など海外でエクセラスリー等の販売が好調に推移したことにより、消化器内視鏡分野全体で18%の大幅な増収となりました。外科分野は、前期に行った主に海外の販売体制強化の効果が出始めており、北米、欧州、中国でビセラエリート、さらに、サンダービートの販売も、北米、欧州で好調に推移し、14%の増収となりました。処置具分野は、引き続き販売体制強化の成果が出ており、14%の増収となりました。 なお、右側のグラフは、第2四半期(7-9月)の数値ですが、特に営業利益率は前年同期から約5ポイント増となる27%と大幅に改善しております。
スライドの14ページをご覧下さい。科学事業です。売上高は、前年同期比 4%増の485億円、営業利益は前年同期比 2.6倍の33億円となりました。ライフサイエンス分野では、国内で研究施設の予算執行が引き続き抑制されており、前年同期並みの売上に留まりましたが、産業分野で、国内を中心にスマートフォンをはじめとした電子部品市場向けの工業用顕微鏡が好調に推移したことに加え、自動車市場向けの工業用内視鏡が国内外で販売を伸ばしたことなどにより、増収となりました。営業利益は、工業用顕微鏡および工業用内視鏡等、産業分野の増収効果に加え、生産販売計画の適正化による原価改善等により、大幅な増益となりました。
スライドの15ページをご覧下さい。続いて映像事業です。売上高は、前年同期比10%増の415億円、営業損益は黒字化することができました。ミラーレスについては、国内と欧州を中心に、OM-Dシリーズ、PENシリーズともに販売が好調に推移し、ミラーレスの売上高は22%増の268億円、販売台数も21%増の約28万台となりました。営業損益は、円安による為替のマイナス影響がありましたが、ミラーレスの増収効果や、広告宣伝費、販売促進費、研究開発費等の販管費削減を進めたことで、前年同期比で約38億円改善し黒字となりました。尚、この上期は映像事業に関する事業構造改革に関する損失を、約8億円特別損失として計上しております。
スライドの16ページをご覧下さい。地域別の状況です。連結ベースでは、医療事業が牽引し、全地域で増収となっています。右側のグラフは医療事業ですが、全地域で増収です。特に、北米は、主力の消化器内視鏡の「エクセラスリー」や、販売体制強化の効果が現れ始めた外科内視鏡の「ビセラエリート」、エネルギーデバイスの「サンダービート」の販売が好調に推移する等、27%増と大幅な増収となりました。
スライドの17ページをご覧下さい。バランスシートの状況です。全体のバランスシートの構造に大きな変化はございません。まず、有利子負債は期日弁済等により、2015年3月末比で約380億円減の3,161億円となりました。加えて、当期純利益を積み上げたこと等により、自己資本比率は2015年3月末比で4ポイント改善し、36.9%となりました。課題となっていたデジタルカメラの在庫ですが、生産面のコントロールや、ミラーレス販売が好調に推移したこと等から、2015年3月末から48億円減少し、189億円となりました。また、医療事業の主力製造拠点である東北地方の3工場の生産能力増強等により、有形固定資産が110億円増加しています。
スライドの18ページをご覧下さい。キャッシュフローの状況です。営業キャッシュフローは、好調な医療事業を中心とした事業から創出するキャッシュフローと、デジタルカメラ在庫の削減に伴う棚卸資産の減少等により、前年同期の約2倍となる549億円のプラスとなりました。投資キャッシュフローは、275億円のマイナスとなりました。 これは主に、医療事業のビジネス拡大による修理貸出品・デモ品の増加や、医療事業の主力製造拠点である東北地方の3工場などの生産能力増強に伴った設備投資関連支出によるものです。以上により、フリーキャッシュフローは、前年同期比 1.8倍の274億円のプラスとなりました。なお、財務キャッシュフローですが、有利子負債を返済したことにより、431億円のマイナスとなりました。
それでは、2016年3月期通期の業績見通しについてご説明いたします。
スライドの20ページをご覧下さい。先ほど笹が申し上げました通り、中国市場の減速等、下期以降の外部環境を慎重に見ており、営業利益以下の各利益見通しについては、期初の公表値から変更ございません。売上高は前年同期比7%増の8,160億円、期初見通しとの比較では、上期の映像事業の売上増加を反映し60億円上方修正しています。営業利益は10%増の1,000億円、経常利益は18%増の860億円、当期純利益は前年の純損失から改善し、 560億円となる見通しです。
スライドの21ページをご覧下さい。セグメント別の見通しです。医療事業は、通期でも売上高、営業利益ともに大きく成長し、過去最高業績を更新、全社業績を牽引する見通しです。映像事業については、ミラーレスによる、上期の売上増加を年間見通しに反映しています。しかし、引き続き今後の事業環境を慎重に見ており、下期の売上高、営業利益見通しについては期初の数値をほぼ据え置いています。下期も引き続き事業体質強化のための構造改革に取り組んで参りたいと思います。
最後に、配当につきましては、ご案内の通り、当期の中間配当は実施せず、期末配当として17円を予定しております。今後につきましては、医療事業の成長投資と株主還元のバランスを勘案しながら、徐々に皆様の期待に応えられる配当水準を現在策定中の新中期経営計画の中で検討していきます。医療事業の成長を中心とした株主価値最大化の実現に向け、経営陣一丸となって取り組んでまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。私からは以上です。ご清聴有難うございました。













質疑応答

医療事業は増収額に対して利益の増加がもっと高くてもよいのではないか。事業基盤強化のための戦略的な費用増の影響とその効果について感触を知りたい。
当社は外科事業を中心に投資を行っている。その効果は徐々に出てきているが、下期から来期に向けては更に強く効果が出てくると思う。一方、売上原価にはまだ改善の余地はあると考えている。
医療事業では1Qに比べ2Qに利益が伸びている。なぜか。
従来より医療事業には季節性があり、2Q、4Qに利益が出やすい。さらに今回の2Qは、利益率の高い内視鏡と処置具の売上が特に伸びたことで、利益率が改善した。
下期の医療事業は前年同期比増収ながら営業減益の見通しとなっている。なぜか。
上期の業績は予想以上に良かったが、下期についてはふたつのリスク要因がある。1つは中国。ここは下期も大幅に回復はしないと見ているが、引き合いはあるので引き続きフォローしていきたい。もう1つは国内。上期は計画通りの業績となったが、詳細を見ると設備型の投資が国公立病院を中心に抑制されており、消耗品でカバーした。事業環境は引き続き予断を許さないということで保守的に見ている。
医療事業のなかの外科領域の売上高を現地通貨ベースでみると2Qに前年同期比+2%増となっている。たしかに前年同期の伸び率が高かった面があると思うが、想定よりも強くないのではないか。
外科にはイメージングとエネルギーの2つの分野がある。このうちエネルギー分野で、PKデバイスという製品がかなり落ち込み、サンダービートやイメージングでカバーしきれなかった。国内では今期は特にイメージングが良くない。国公立系病院の予算が執行されず苦戦している。下期に向けて4K内視鏡もリリースされたのでそれと合わせてプロモーションをしていくことで巻き返しを図りたい。
内視鏡部門の下期の売上高は前期比微減の計画だが、なぜか。
現地通貨ベースでは、下期に前年同期比+7%程度伸ばす計画になっている。しかし為替前提を据え置き、前年同期比円高の想定をしているため計画の売上の伸びが低く見えている。
中国の内視鏡の成長率についてもう少し教えてほしい。
中国は今まで現地通貨ベースで2~3割程度の成長はしてきた。今期の計画もその程度の成長を想定していた。それに比べると足元は弱い。ただ引き合いはあるので、リスクはあるものの当初の成長目標を変えてはいない。内視鏡の地域別売上構成比をみると、中国を含めたアジアは15%程度であることから、仮に中国の状況が変わらなくても利益に対する影響は限定的だろう。
4K内視鏡の欧州・日本での評価はどうか。
リアクションはとても良い。ただ高額な医療機器なので、しっかりした予算申請が必要。そのため、実際の売上貢献はもう少し先と認識している。
映像事業の収益性はどう推移しているのか。
売上が日欧中心に伸びていることが好材料だが、業界全体が厳しいなかで材料費の削減に厳しい面もあって原価率は前年同期比で若干悪くなっている。このため、販管費削減に注力し成果が出ている。なお、2Qは「E-M10 MarkⅡ」の品質問題で発売を一時中止した影響で損益が悪化した。11月から発売再開の予定で、国内では高い評価を頂いているので、挽回していきたい。
科学事業は上期で上振れし下期も保守的計画と思うが、収益改善効果は今後出てくるのか。
科学は生物系顕微鏡と産業系顕微鏡等があるが、生物顕微鏡は国家予算の動きが悪くなっており苦しんでいる。一方で産業系は堅調に推移している。収益性については、生物系は生産面での製造費削減が功を奏しており、原価率が改善している。産業系は売上の伸び次第だが実質的にはあまり伸びていないため予断を許さない状況。
映像事業は中長期的にどうしていくのか。在庫はどうか。
デジタルカメラの出荷ベースの数字を見ると、一眼レフがまだ下がっており、ミラーレスは安定してきている。今後については引き続き予断は許さない状況と見ているが、昨年度の末に「E-M5 MarkⅡ」を投入し、OM-Dシリーズで3機種を揃えお客様のニーズに応えられる体制を構築できた。今後はプロレンズの販売強化等、当社製品の価値を認めて頂ける顧客への販売を強化していく。在庫についてはこの年度末には適正な在庫水準になる。現在回転月数が約3ヶ月だが、さらに10%程度改善していきたい。

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