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浜松ホトニクス(6965)の「長期投資」での注目継続。2016年9月期下期からの増益転換に注目(2017年02月06日推奨終了)

投資スタンス

目標株価4,000円を維持し、「長期投資」での注目を継続する。

投資家に伝えたい3つのポイント

  • 2016年9月期Q1(2015年10-12月期)決算を経て、「長期投資」での注目を継続する。
  • 短期的な業績動向は、2016年9月期上期(2015年9月-2016年3月)までは減益が続くと見られるが、顧客サイドの在庫調整一巡などから、下期(2016年4月-2016年9月)から増益トレンドへ回帰すると予想。
  • 現時点では筆者の業績予想に変更はなく、目標株価4,000円を継続する。

「長期投資」としての注目を継続

浜松ホトニクスは光関連の電子部品、及び、電子機器の開発製造企業である。「Photon is our business」が同社の社是であり、Photon(光の粒子)の可能性を追求する研究開発型が特徴だ。光の可能性にいち早く着目し、約60年にわたり一貫して同分野の研究開発に取り組んできたことが強みとなっている。このことは、2015年9月にニュートリノ振動の発見によりノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章教授の研究施設へ電子増倍管を供給したのが同社であることからも読み取れよう。今後も、光センサーの用途拡大が持続的な成長ドライバーであるという見方に変更はないため、「長期投資」での注目を継続する。

目標株価は4,000円

2016年9月期Q1決算を経て、筆者の業績予想に変更はない。また、目標株価の算出根拠は従来と変更なく、2017年9月期の筆者予想ベースでPERが29倍、PBRで3倍を妥当マルチプルとして適用している。

2016年9月期Q1決算は減益でのスタートに

2016年2月8日に発表されたQ1決算は、売上高が対前年同期比+4%増、営業利益は同▲13%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は同▲18%減となる増収・減益であった。電子管事業が、油田探査装置向けや医療用検体検査装置向けの伸び悩みにより減収・減益となったこと、光半導体事業が増産投資に伴う固定費増で減益となったことなどが、2桁減益となった主要因である。

2016年9月期は下期から増益転換を予想

2016年9月期上期の会社予想からQ1実績を差し引いたQ2会社予想は、売上高が同▲2%減、営業利益が同▲23%減となり、Q2も減益が続く見通しとなっている。2015年9月期Q4に始まった一部顧客による在庫調整が長引く可能性が高いこと、油田探査装置向けの販売低迷が継続する見込みであること等により、売上高が伸び悩む公算が強い。その一方で、依然として固定費増が続くことを考慮すると、会社予想は概ね妥当と考えられる。

しかし、会社予想では、上期をボトムに下期は増収・増益見込みとなっており、この実現性も高いと考えられることにも注目したい。

筆者も会社側の見方同様に、顧客サイドの在庫調整はQ2が最終局面となる可能性が高いこと、下期からステルスダイシング用レーザー、及び、非破壊検査用マイクロフォーカスX線源などの新製品の寄与が高まることなどから、下期から収益回復に向かう可能性は高いと考えている。

中期的には医用、産業用分野が引き続き業績牽引役に

図表1は、同社の業界別売上高の長期トレンドを示している。ここでのポイントは、同社の売上高は、医用関連が最も大きく、また、金融危機の影響を受けた2009年9月期のような局面でも落ち込みが比較的軽微であったことだ。これは、医療機器が景気変動の影響を受けにくいという特性があることに加え、新製品の採用比率が持続的に上昇してきたことが背景にある。そのため、今後も同社の業績牽引役として、医用関連に最も大きな期待が持てると考える。

一方、産業用には半導体製造装置向けやFA機器向け多いため、短期的な変動は大きいものの、長期トレンドでは着実に増加傾向が続いてきたことが読み取れる。今後も、生産性向上に向けて半導体製造装置やFA機器の性能の高度化が進むことや、新たな用途(食物検査用など)を伸ばすことで、持続的な成長が期待できると考えられる。

なお、足元で低迷している石油掘削関連は計測機器の中に、カミオカンデなどの宙素粒子観測装は学術研究に含まれており、全社売上に占めるウエイトは比較的小さいことを補足しておきたい。

業績ハイライト

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