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  • 2016.04.24 09:53
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資産形成初心者向けロボットアドバイザー/ロボアド企業まとめ-国内FinTechベンチャー編

はじめに

みなさんは、「ロボットアドバイザー(ロボアドバイザー)」という言葉をご存知でしょうか。ロボット?アドバイザー?となんのことやらさっぱりわからないという方も多いかと思います。今回はその意味を解説するととともに、日本のロボットアドベンチャー企業について紹介したいと思います。

ロボットアドバイザーとは

そもそもロボットアドバイザー(以下、ロボアド)とは、機械(アルゴリズムを処理するコンピューター)が投資家のプロファイルに応じて自動的に資産運用を行ってくれるというものです。

ロボアドの機能を整理すれば、「ライフプラニングのファイナンシャル・アドバイザー(FA)」と「資産運用のインベストマネージャー(IM、運用責任者)」の2つの機能といえます。

話はそれますが、ロボアドの精度が高まれば、現在はファイナンシャル・アドバイザーやインベストマネージャーという人間が担っている領域をコンピューターで代替することができそうです。

ロボアドの最大の付加価値は“プロファイリング”

ロボアドが運用するのは一様なポートフォリオ(資産)ではありません。個人の年齢やリスク許容度(どこまでリスクが取れるのか)などのプロファイリングによって、その個人に合うポートフォリオを提示してくれます。

プロファイリングとは、日本語にすれば、人物像調査です。捜査モノの映画やテレビドラマでFBIや警察が犯人像を断片的な情報をもとに人物像を絞り込んでいくということを見て知っているという方も多いのではないでしょうか。

ロボアドの場合は、投資家がどのようなタイプかを過去データなどと照らし合わせながら絞り込んでいくことになります。先ほど指摘したように、個人にとってはファイナンシャル・アドバイザーの役割を担うともいえます。

ただし、一部の優秀なプライベートバンカーが富裕層にサービス提供しているような個人の資産全体、つまり個人のバランスシートの資産だけではなく、負債、そして税金などを含めてロボアドが現時点でサービスとして提供できているかというと、現状ではまだといえるでしょう。

多くの個人投資家や資産形成層は、自分のバランスシートでもっとも大きなものは住宅や不動産であり、自由に運用可能な資産だけを最適化されても個人全体のバランスシートへのインパクトはそれほど影響がないという方も多いのではないでしょうか。

ロボアドの便利機能は“リバランス”

ロボアドバイザーの提示するポートフォリオはどのように運用されるのでしょうか。多くのロボアドバイザーが運用する金融商品はETFと呼ばれるいわゆるインデックスファンドです。

ETF(Exchange Trade Fund)とは指数連動型上場投資信託といって投資信託の一種ですが、株式市場で取引することができる上場している投資信託です。したがって、ETFは取引時間は株式と同様に時々刻々と価格が変化します。個人投資家の方になじみの深い、いわゆる投資信託とETFの違いは、ETFは場中に取引ができるということと信託報酬の水準が低いことです。世界には数多くのETFが存在しますので、それらを組み合わせることで運用を行います。

ETFを組み合わせることができるなら自分でもできる!という個人投資家もいるかと思いますが、世界中のETFにアクセスし、為替取引を行い、売買するというのは実はそれほど簡単な作業ではありません。

また、資産運用をされている方ならだれでも面倒だなと思う作業として、リバランス(ポートフォリオを一部の資産を売買することによって行う再構成)があるかと思いますが、ロボアドはそのリバランスを定期的に、例えば毎月といった頻度で行います。こうした、決められた作業を決められた頻度で行うというのは、現在の機械が最も得意とするところです。

ロボアドを活用する際のデメリット

ここまでロボアドのメリットを指摘しましたが、実はロボアドも既存の制度で見るとデメリットがります。それは一般の投資信託と異なり、NISAを活用することが現時点ではできないので、税制面では不利だといえます。そもそもNISAは購入した資産を一度売却してしまうと、その購入金額の枠は5年間の間は使えませんので、リバランスを頻繁にするロボアドのコンセプトには合いません。

税金面を最大限に活用したいならば、リバランスを行ってくれるバランス型投資信託の方が良いといえるでしょう。ただし、バランス型投資信託の信託報酬の水準はロボットアドバイザーよりも高く、プロファイルによりカスタマイズしたポートフォリオでないという点は指摘しておきます。

日本のロボアドベンチャーまとめ

さて、こうした資産形成初心者にとっての新たなツールともいえるロボアドですが、日本ではどのような企業が行っているのでしょうか。

既にサービスを開始している企業と限定提供の企業、準備中の企業があります。

◆株式会社お金のデザイン

既にロボアドサービスとして個人投資家が活用できるのが、株式会社お金のデザインが提供しているTHEO(テオ)です。10万円から始めることができ、投資一任報酬は1%です。つまり、THEO(テオ)に10万円を1年間預ければ、個人投資家にとっての費用は1,000円ということになります。現在はキャンペーン中で投資一任報酬が500円のようです(2016年4月24日時点)。

>>>THEO(テオ)へのリンク

>>>株式会社お金のデザインへのリンク

◆ウェルスナビ株式会社

限定でサービスを提供しているのが、ウェルスナビ株式会社のWealthNaviです。こちらは100万円から始めることができ、その報酬は1%となっています。

>>>ウェルスナビ株式会社へのリンク

◆株式会社FOLIO

現時点で準備段階なのが、株式会社FOLIO(フォリオ)です。クオンツ系の人材が豊富で、今後どのようなサービスや金融商品、ポートフォリオが提供されるのか非常に楽しみです。

>>>株式会社FOLIOへのリンク

◆マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社

こちらも現時点でサービスの準備をしています。主要株主にマネックス証券、クレディセゾン、バンガードがおり、ライフプラニングに軸足を置きながらどのようなサービスが出てくるのか期待したいところです。

>>>マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社へのリンク

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