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米国株式市場をリードしたハイテクとヘルスケア・バイオ主要企業株価パフォーマンス振り返り

はじめに

日本の株式市場は、日銀のマイナス金利導入とそのタイミング近辺からの円高も伴い、方向感が見えない展開を続けています。

一方、米国の株式市場は一時株価は落ち込んだものの、S&P 500といった株価指数をはじめとして現在では回復途中にあります。これまで米国の株式市場の上昇をけん引してきたハイテクとヘルスケア・バイオ銘柄のパフォーマンスはどうなっているのでしょうか。今回は、その主要な銘柄のパフォーマンスを振り返ってみたいと思います。

アマゾン好調だがアップル不調。ヘルスケアはさえない

図表1は、S&P 500とハイテクとヘルスケアセクターの主要銘柄のパフォーマンスを見たものです。2015年5月1日の株価を100とし、直近の株価までを指数化したものです。下図から見て取れるポイントは、以下の通りです。

  • S&P 500の株価指数は過去1年間でほぼ横ばい(同期間TOPIXは▲17%下落)。
  • 時価総額が最大のアップルの不調が著しい。
  • ネット関連企業であるアマゾン、フェイスブック、アルファベット(旧グーグル)は好調。
  • アマゾンとフェイスブックは高値を更新。
  • ヘルスケア企業はネット関連企業と比較するとそこそこか低調なパフォーマンス。

出所:SPEEDAをもとにLongine編集部作成


米国株式相場ではネット関連企業の業績と株価パフォーマンスの好調さから、ネット広告やEC(Eコマース)、クラウドサービスの勢いを感じます。これらの領域で日本の銘柄に落とし込もうとすると該当銘柄を思いつくものの、株価パフォーマンスは米国の該当銘柄ほどではありません。日本のネット企業は結果的に内需比率が高いことが背景でしょうか。

また、米国のヘルスケアやバイオセクターでは、これまで主要銘柄と目されてきたファイザーやギリアド・サイエンシズなどが冴えません。ブリストル・マイヤーズ・スクイブのように足元株価が回復してきた銘柄もありますが、セクター全般としては元気がありません。

一方、日本の薬品セクターを見ると、塩野義製薬(4507)や小野薬品工業(4528)などの株価が好調です。セクターでの議論よりも個別銘柄の議論の方が良さそうです。

日本株へのアイデア

日本の株式市場は米国の株式市場に多分に影響を受ける傾向にありますが、今後の米国株式市場の相場展開を考えるにあたっては、過去と同じストーリー、つまりハイテクとバイオといった両エンジンが株式相場をけん引するシナリオをメインシナリオとしようとするのは少し安易かと思います。

アマゾンやフェイスブックの直近の決算の好調さを認識しつつも。どちらかといえば、現在好調なネット関連企業の業績と株価パフォーマンスの堅調さの行方、どちらかといえば業績のスローダウンとダウンサイドのリスクをどのように予測するかということに時間を変える方が良さそうです。

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