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ADEKA(4401)の「長期投資」の注目継続(2017年12月30日推奨終了)

投資スタンス

「長期投資」の注目を継続する。豊富なキャッシュを保有、近い将来での自社株取得/消却、増配への期待は高まり、徐々に株価は上値を追う展開になると期待。

投資家に伝えたい3つのポイント

  • 目標株価は前回同様株価純資産倍率(PBR)1.3倍の2,200円を継続する。
  • 韓国、中国、米国での子会社の展開に積極的な投資を振り向けており注目。
  • 2018年3月期は足元の110円/ドルの為替が続けば増収増益が見えてくる見通し。

目標株価の考え方

筆者予想によるROE(自己資本利益率)は2018年3月期、2019年3月期で概ね9%を維持できる見通し。市場平均の株価収益率15~16倍をベースに考慮すると、適正な株価純資産倍率(PBR)は1.3~1.4倍と推定される。

2017年3月期予想の一株当たり純資産(BPS)から2,200円が想定される。

同社は流動資産の中に現金預金、短期有価証券の手元キャッシュを500億円以上保有、負債を控除してもネットキャシュの健全なバランスシートを持つ。このキャッシュを配当、自己株取得/消却、海外への投融資資金へ効果的に振り分けることで、株価は徐々に切り上がってくると考える。

2017年3月期Q3(4-12月期)決算概要。実績を踏まえて上方修正

2月3日に発表された2017年3月期Q3(4-12月期)決算は円高にも関わらず好調な内容だった。機能化学品の柱である樹脂添加剤が円高下で中国、米国などの海外子会社が健闘、ウレタン原料、高純度過酸化水素等基礎化学品も原料安、需要好調などで着実に利益をあげたことによる。

会社側ではQ3実績を踏まえて業績予想を上方修正、通期営業利益予想を185億円から195億円に、親会社株主に帰属する四半期純利益を123億円から137億円に、一株当たり利益(EPS)を119.1円から132.8円にそれぞれ引き上げた。

注目すべきは、利益の柱である樹脂添加材(プラスチックの改質剤)の海外事業がQ3に当る7-9月期の為替102円/ドルの円高をはねのけて利益を伸ばしたことである。

今期の配当は年間35.0円(内、5円/同は創業100周年記念増配分)の前回見通しを据え置いた。

筆者予想の営業利益は前回200億円を若干修正し、204億円とした。会社予想はやや、保守的と判断した。

2018年3月期以降の中期業績見通し。増収益基調続き増配も

徐々に海外売上高比率が切り上がる中で、為替見通しによる利益へのインパクトは大きくなりつつある。同社の営業利益への為替インパクトは1円/ドル、1円/ユーロ合算で約1「億円と推定される。2017年3月期は通期で約107円/ドル見込みに対して、来2018年3月期で110円/同で推移すれば増収増益が続く見通し。

世界的に半導体市場が堅調で、部材、材料メーカーにその恩恵が反映しつつある中で、同社の半導体主力製品であるDRAM向け高誘電材料(世界シェア70%)、3D-NANDフラッシュメモリー向け成膜材料の出荷が伸び悩んでいる。

しかし、筆者はこの背景はユーザーのラインの切り替えなど個別要因に起因するものと考えており、2018年3月期に向けて急激な回復が予想される。DRAM、NANDフラッシュ等メモリー半導体は特に需要が強いだけに、期待は大きくなるだろう。つれて業績へのインパクトは大きくなるだろう。

筆者の営業利益予想は以下の通り。2017年3月期営業利益予想204億円(前期比+6%)、2018年3月期220億円(同+8%)、2019年3月期は240億円(+9%)と穏やかではあるが着実に増益基調を遂げると予想している。

筆者の観測では同社は安定配当という配当政策だが、2017年3月期35.0円、2018年3月期40.0円、2019年3月期45円と配当性向30%に向け徐々に増配するのではないかと見ている。

業績ハイライト

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