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大阪ソーダ(4046)の目標株価を業績見通しの修正に伴い、引き上げ(2017年12月30日推奨終了)

投資スタンス

「小型株1年」の注目を継続し、目標株価を650円から700円に引き上げる。

投資家に伝えたい3つのポイント

  • 好調だった機能化学品セグメントに加えて、2017年3月期Q3(10-12月期)以降、基礎化学品セグメントの改善が顕著。
  • 2017年3月期を含めた向こう3ヶ年度の業績予想を上方修正した。
  • 2019年3月期経常利益100億円という中期経営計画での数値目標達成はやや難しいと考えるが、筆者予想は94億円強の水準は可能と見ており、配当性向30%の考えからも増配の幅が高まる可能性もあると予想する。

目標株価を650円から700円に引き上げ

筆者による業績予想を上昇修正するのに伴い、目標株価を650円から700円に引き上げる。

バリュエーション(株価評価)は前回同様、株価純資産倍率(PBR)1.3倍をベースにした。

前回の目標株価は2017年3月期、2018年3月期の一株当たり純資産(BPS)の平均値から計算したが、2017年度に入った現時点においては2018年3月期の予想値をベースに目標株価を計算した。

2017年3月期Q3(4-12月期)決算から分かったこと

今年2月10日に公表された2017年3月期Q3(4-12月期)決算時点の個別取材で明らかになった需要なポイントは、以下の通り。

  • 医薬精製用ゲル(シリカゲル)、DAP樹脂など機能化学品セグメントは各四半期を通じて順調に推移
  • 苛性ソーダ、エピクロルヒドリン(EP、エポキシ樹脂原料)の汎用品の市況が安定化しスプレッドが改善

以上2点である。

特に注目したいのは基礎化学品、とりわけ苛性ソーダの市況軟化に歯止めが掛かりQ3(10-12月期)以降、海外市況の回復も手伝い内外の需要環境が改善しつつある事実である。

【参考】>>【業界分析】苛性ソーダ業界は意外に健闘。関連出遅れ株を探る

同じくエピクロルヒドリンの採算が急回復してきたことも要注目である。ナフサ市況に連動して動く原料プロピレンとエピクロルヒドリン価格がバランス化したことで、同製品の採算が急回復した効果も大きいと考えられる。2017年3月期Q4(1-3月期)は子会社岡山化成(苛性ソーダ)の定期修理が予定されており、Q3(10-12月期)比では基礎化学品セグメントの営業利益は減益が避けられないものの、高い水準を維持できよう。

2017年3月期及び2018年3月期、2019年3月期業績予想を上方修正

前述の基礎化学品セグメントの収益の改善効果は2018年3月期以降、更に加速すると予想される。同社は今年に入り苛性ソーダの10%以上の値上げを打ち出した。ただし、値上げ浸透は4月以降と予想され、2018年3月期業績の基礎化学品セグメントの利益改善が更に加速されよう。

一方、機能化学品セグメントではいくつかの新製品及び設備増強効果が中期業績を牽引するものと考える。設備増強後もフル生産及びフル販売の続く医薬精製用ゲル(シリカゲル)は世界トップシェアを維持するため、尼崎工場の設備増強を行う。利益率も良好であり引き続き「キャッシュ・カウ」としての存在感を維持しよう。

また、今後耐熱特性に優れた新商品の大型化も期待される。

以上の背景を織り込みつつ向こう3ヶ年度の業績予想を上方に修正した。2017年3月期の営業利益予想を前回66億円から70億円に、2018年3月期を同75億円から79億円に、2019年3月期を同88億円から90億円に、それぞれ修正した。

この結果、一株当たり利益(EPS)は2017年3月期46.0円(前回39.2円)、2018年3月期52.7円(同47.7円)、2018年3月期60.1円(同56.3円)に、それぞれ上方修正した。

増配期待は高まろう、リスク要因は新株予約権付社債の行使による発行済み株式数増加

同社は中期的には配当性向30%を目途にしたいとしてきた。2017年3月期の配当は年間10.0円が会社発表の数値だが、会社予想の一株当たり利益に対しては配当性向24.5%に留まる。筆者の3ヶ年度配当予想は2017年3月期10.0円、2018年3月期13.0円、2019年3月期16.0円で配当性向は30%をやや下回る水準の予想を織り込んだ。

一方、2014年7月22日に発行した新株予約権付社債100億円は2016年12月末で株式転換は大きくは進んでいない状況。行使価格は463円だが株価が500円を超えた今年3月以降での状況は現時点で不明だが、今後のリスク要因として注視していきたい。

業績ハイライト

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