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LIXILグループ(5938)の目標株価は引き下げ。今後の展開に期待し「大型株1年」での注目は継続(2018年03月29日推奨終了)

投資スタンス

目標株価を3,800円から3,300円に引き下げるが「大型株1年」での注目を継続する。

読者に伝えたい3つのポイント

  • 事業再編に関連する一時的な費用を考慮したことにより筆者の業績予想を引き下げ、目標株価も3,800円から3,300円に引き下げ。
  • 下方修正後も今年度の純利益は2期連続で最高益更新見通しであることや、瀬戸社長のリーダーシップによる経営改革には引き続き期待が持てるため、「大型株1年」を継続する。
  • 現在の中期経営計画が2018年3月期までであり、今後出てくるであろう新中期計画で中期的な成長ストーリーが、一段とイメージしやすくなることに期待している。

目標株価は3,300円に引き下げる

目標株価を3,800円から3,300円へ引き下げた。

事業再編に関連する一時的な費用を考慮したことにより筆者の業績予想を引き下げたことや、目標株価の算定根拠をPER(2018年3月期筆者予想)からPBR(同)に変更した。

目標株価を算出するにあたっては、PBRの過去3年間のレンジの上限である1.6倍とした。ベースとなるBPS(1株当たり純資産)も2018年3月期が既に期中であることから、目標株価を設定する際のBPSは2018年3月期予想及び2019年3月期の期中平均を算出する際に使用している。

一時的な費用の計上がなくなる2019年3月期にはROEは11%まで向上すると見込まれるため、過去のレンジの上限は許容可能な水準であると判断している。

筆者予想を下方修正

5月8日に公表された2018年3月期会社予想(同社は国際財務報告基準・IFRSを採用)は、売上収益及び事業利益は概ね筆者の従来予想と沿ったものであったが、営業利益は大きく下回った(会社予想750億円、筆者従来予想905億円)。この差異の主な要因は、日本会計基準の特別損失に相当する「その他費用」が筆者想定を大きく上回ったことによる。

筆者予想についても、前回予想比で「その他費用」を定常水準よりも多額に見込むことで、営業利益を下方修正した。

なお、筆者の2018年3月期営業利益は780億円と会社予想の750億円よりもやや上振れを予想しているが、その背景は、前期実績も会社計画に対して約1割程度上振れしており期初時点は比較的保守的な予想を発表する傾向があると見られることや、為替前提が1ドル115円、1ユーロ120円と、とりわけユーロが実勢レートよりも円高で予想されていること、などを勘案したことによる。

経営改革の進展に引き続き期待

短期業績の見通しは下方修正したが、同社の瀬戸社長が推進している経営改革には引き続き期待が持てると考える。

ちなみに、2018年3月期の経営方針として、グループ全体では、組織体系の簡素化を継続、 起業家精神に基づく企業文化の定着、途上国に対しての簡易トイレを寄付する取り組みの強化などを掲げる一方、国内については、リフォーム市場における需要の創造・対応、マーケティング活動への積極投資の継続、商品ラインナップの見直し・最適化、働き方改革への対応を、海外については、差別化商品の開発、商品開発プラットフォームの推進、 技術者・専門職のグローバル交流の推進、グローバルガバナンス強化を掲げている。

瀬戸社長にとって今年度は社長就任後2期目となるが、前社長が進めた急激なグローバル化によるひずみの修正は着実に進展しており、上述の経営方針を実行することで、経営の効率化と従業員のモチベーションアップはさらに高まることが期待できると見られる。

このため、次期新中期計画では、これまでの改革の成果をもとに、具体性のある成長ストーリーがイメージ可能な計画が発表される可能性が高いと筆者は考えている。

4~5月の売上は堅調

同社は、8月上旬に2018年3月期Q1(4-6月期)決算を発表予定であるが、決算では、特に国内の需要動向に注目したい。

6月26日に発表された月次売上実績は、4月~5月累計で、国内連結の新築・非住宅向けは前年同期比+6%増、リフォームが+3%増と堅調であったが、今後もこうしたトレンドが継続可能かを確認したい。

また、中期的に新築住宅着工の縮小が予想されるなかで、同社はリフォーム市場に注力していく方針であるが、その成果が顕在化してきているかも注視したい。

業績ハイライト

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