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推奨来高値 +66%
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信越ポリマー(7970)の目標株価を達成し注目終了するが、継続的な企業価値向上は期待できよう(2017年08月04日推奨終了)

投資スタンス

「長期投資」の注目を終了する。2015年8月に注目を開始、中期の目標株価として1,100円を目指していたが、本年7月27日に1,093円の高値を付けたことで、ほぼ目標株価を達成したと考える。

出所:SPEEDAをもとに筆者作成


投資家に伝えたい3つのポイント

  • 2015年8月の注目開始の時点での株価657円から本年7月27日の高値まで+664%の上昇率を記録し、概ね目標株価を達成したため、「長期投資」の注目を終了する。
  • 推奨時点での同社の自己資本利益率(ROE)は3~4%の水準であったが、着実に企業価値を改善することで、2018年3月期から2019年3月期には8%の水準に到達すると予想する。
  • 2017年6月末で405億円の現金預金(総資産の42%を占める)を保有し、継続的な増配と適切なM&Aへの待機資金と期待している。

好調だった2018年3月期Q1(4-6月期)実績、経常利益、純利益で50%台の増益に

同社は7月2日に2018年3月期Q1(4-6月期)決算を発表した。実績は前年同期比+6%増収、同+2%営業増益、同+54%経常増益、同+52%親会社株主に帰属する四半期純利益増益と、営業利益はやや緩慢な伸びにとどまったが、経常利益以下は為替差損減少により大幅な増益を達成した。

OA機器用部品の伸び悩み、原料塩ビ樹脂の値上がりなど短期的な収益マイナス要因が営業損益に働いたものの、入力デバイス、ディスプレーなど電子デバイス、半導体ウエハー容器など主力製品は堅調だった。

2018年3月期の上期及び通期業績予想は十分達成可能な数字

同社は2017年3月期決算発表時点で今期予想を発表しておらず、今回のQ1発表で初めて予想を公表した。

足元の半導体ウエハー容器は搬送容器(FOSB)が引き続き強い出荷が続いており、2018年末に完成予定の糸魚川工場の増強工事まで超繁忙を強いられそうだ。

電子デバイスは主力のキースイッチ、タッチスイッチが自動車の電装化の進展で出荷は引き続き好調。

会社予想の上期、通期の業績予想は保守的な印象が強く、少なくとも十分達成可能な数字だと考える。配当は年間12.0円と2017年3月期比横ばいを予想しているが、これも最低水準と考えてもいいかもしれない。

営業利益率10%を目指すにはどうしたらよいか

同社が現在の7~8%台の売上高営業利益率を過去に記録した10%台を再び実現するにはどうしたらよいであろうか。。これを実現する鍵はふたつ。

ひとつは、50~60%の世界シェアを有する半導体容器(FOSB、FOUP)は、半導体の「スーパーサイクル」という歴史的な局面で事業規模が劇的に拡大する可能性がある。

ふたつ目は、2040年に向けて自動車が世界的に電気自動車(EV)へ急速にハンドルを切る可能性が高いと予想されているが、同社の有する各種電子デバイスの技術が更に可能性を広げる方向にあると考えます。シリコーン樹脂の応用で培ったベース技術が生かされるため。向こう3~5年で着実に企業価値が向上すると考える。

まとめにかえて

目標株価を達成したため一旦注目を終了とするが、これまで指摘してきた強固な財務体質と堅調な事業動向から考慮すると今後も業績や配当水準に関して期待できる銘柄である。

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