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  • Tue Feb 13 07:00:00 UTC 2018
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時価総額は任天堂に次ぐ業界2位!過去最高の通期業績を達成したネクソンの強さのポイントは?

2017年度通期で過去最高の業績を達成した株式会社ネクソン。その強さのポイントと最近の動きを、個人投資家の皆様向けにQA形式で解説します。

  • Q1
  • 最近のゲーム界のトレンドは?また、それに対するネクソンの考え方は?

近年ではFPS(First Person shooter)と呼ばれる、いわゆる一人称視点のシューティングゲームがトレンドとなってきており、市場の競争環境も一般的に厳しいとの見方が強くなっています。多くの企業がその厳しい市場に向けて多額の投資をしている一方、ネクソンは市場において差別化された、面白く独創的なゲームがもたらすかけがえのないプレイ体験を皆さまにお届けすることを重視しています。他社とは一線を画す取り組み例としてご紹介したいのが、2017年末の米国Pixelberry Studios(以下、ピクセルベリー)のグループ会社化です。

ピクセルベリーはインタラクティブ・ストーリージャンルをリードする開発・運用会社です。現在、ゲーム業界やモバイルアプリストアは、同じようなタイプのゲームで溢れていますが、女性のゲームプレイヤーに向けては、その市場規模に対して充分なコンテンツを提供できていません。そうした状況において、ピクセルベリーは、これまで女性プレイヤーのニーズに応えるタイトル開発に注力し、他とは一線を画す魅力的な作品を数多く輩出してきました。

代表するタイトルの『Choices: Stories You Play』では主人公(プレイヤー)の選択によって、さまざまな会話やストーリーが展開されていきます。このタイトルは、芸能人や有名ブランドのスポンサーなどに頼ることなく、つねに圧倒的な支持を得ています。

現在は米国を主にターゲットにしたコンテンツですが、世界各国の文化やプレイヤーの趣向に合わせてローカライズすることによって、アジアを含む主要地域でグローバル展開することも可能と考えています。

  • Q2
  • 差別化されたコンテンツにチャレンジするための原資はどこからくるのですか?

ネクソンの強みは、長年にわたってオンラインゲームのサービスを提供する「運用力」からくる安定的な収益です。これが、更なる成長への原資となっています。

ゲーム会社といえば、ヒット作の有無等によるボラティリティが高い印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかしネクソンでは、10年以上配信を続けているゲームが、なんと11タイトルもあります(※2018年1月末時点)。

例えば、2003年に配信開始した『メイプルストーリー』、そして2005年に配信開始した当社最大の売上を誇る『アラド戦記』の全世界における2017年度の売上収益は、前年比で2ケタ%台の成長を記録しています。配信から10年以上たつにもかかわらず、これだけの成長を遂げているのです。

※『アラド戦記』の売上規模のご参考として付け加えますと、映画で歴代最大の映画シリーズと言われているのは1977年に始まった「スターウォーズ」シリーズです。その推定累計興行収入は90億ドルと言われていますが、『アラド戦記』の累計総売上高はその規模を超えていますが、年齢はスターウォーズの1/4に過ぎません。

アップデート等により、同じゲームから長期間にわたって売上を創出することができるこの「運用力」がもたらす事業の安定性、およびその収益を元手に、新作ゲームの開発や、市場規模が大きくて成長ポテンシャルの高い欧米市場、さらにはM&Aや戦略的パートナーシップといった、様々な成長機会への積極的な投資が可能となっています。

(注1) 上表が示すのは将来の売上収益成長のイメージであり、画像の尺度は実際の売上収益の金額に沿うものではないことにご留意ください。

  • Q3
  • 今後の成長戦略をおしえてください。

「事業の安定性」に加え、ネクソンは現在「充実した新作ゲームのラインナップ」を取り揃えており、新作のヒットによる更なる成長の機会があるという点も強みです。

ネクソンは創業以来、様々なチャレンジを積極的に行い、業界に対して新たな提案をしてきました。初めての試みは、世界初のグラフィックMMORPG(注)と言われ、1996年以降、現在もサービスを継続していることで、ギネス世界記録にも認定された『風の王国』でした。2001年には、『Quiz Quiz』という月額課金型のゲームを無料にし、ゲーム内でバーチャルグッズを販売するという、世界初の基本プレイ無料型(F2P)ゲームを生み出しました。

グラフィックMMORPGもF2Pも、現在はゲーム業界では定番となっていますが、そのパイオニアはネクソンなのです。

最近では、グローバル配信を予定している期待のモバイルタイトル「Durango: Wild Lands」の韓国での配信を開始し、好調なスタートを切っています。このゲームは時空の歪みによって、現代社会から恐竜が生息する原始的な世界“Durango”にワープしたプレイヤー達が、未開拓の荒野で生き残るため、コミュニティを形成し、日々の生活や戦闘を通じてサバイバルする、オープンワールド型のMMORPGです。広大なオープンワールド型のゲームはこれまでPCやゲーム機などのコンソール向けのタイトルでは多くみられましたが、モバイルでここまでの規模の世界観を実現したのは画期的であると自負しています。

ネクソンは短期的な売上を追求するよりも、面白く、独創的で差別化された、いわばゲームの「品質」にこだわったゲームを開発及び配信をすることにより、事業を長期的に成長させていくことに注力しています。これまでも、何百万人といるユーザーのための長期的な価値の創造を優先したことが、長年にわたり当社の株主の皆さまへ強固で安定的なリターンを提供することを可能としてきたと考えています。

(注)Massively Multiplayer Online Role-Playing Game(大規模多人数参加型ロールプレイングゲーム)

  • Q4
  • 株主還元はどうなっていますか?また、ガバナンス体制は?

2016年の期末、配当原資となる株式会社ネクソンの個別財務諸表上の利益剰余金がマイナス残高となったため配当を見送りました。その後、慎重に検討した結果、今後も当面の間、配当を行わないこととしました。

一方で、配当ではない形での株主還元を検討した結果、2017年12月1日から13日にかけて100億円を上限とする自己株式の取得を実施し、そのすべてを消却いたしました。

さらに、2018年2月8日開催の取締役会において、1株につき2株の割合をもって株式の分割を行うことを決議いたしました。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、ネクソンの株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることを目的としたものです。これにより、2018年3月31日の最終株主名簿に記録された株主の所有普通株式を1株につき2株の割合をもって分割いたします。

資金の使途については、経営基盤の強化と今後の事業領域の充実を目的とした既存事業の拡充や新規事業の展開、M&A又はゲーム配信権の取得等、将来の成長に向けた積極的な事業展開を図るための有効投資に活用してまいります。

また、ガバナンス体制については、2018年2月8日の取締役会決議をもって、ネクソンは監査等委員会設置会社へ移行いたしました。

選任される監査等委員が取締役会の構成員となることにより、取締役会への監督機能を強化し、コーポレート・ガバナンス体制の更なる充実を図ること、また、業務執行の決定権限を業務執行取締役に委任することにより、経営の意思決定の迅速化を図り、業務執行の機動性を向上させることを目的としています。

監査等委員会設置会社への移行に伴う取締役の人選及び約款変更の内容については決定後速やかに開示いたします。

  • Q5
  • 株式会社ネクソンの事業や強みをおしえてください。

ネクソンの事業はオンラインゲームの開発、配信及び運営です。

ネクソンは1994年に韓国にて創業し、その後本格的に海外進出を進めるべく、2005年に本社を日本に移転しました。2011年には、東証における同年最大規模の上場案件として、東京証券取引所第一部に上場。創業以来、一貫して増収トレンドが続いています。

あまり知られていないのですが、ネクソンの時価総額は1兆5,000億円を突破しており、ゲーム業界では任天堂に次いで第2位。東証上場企業(全業種)の中で106位(※2018年2月9日時点)です。

そんなネクソンの事業を表すキーワードは「インターナショナル」。日本に本社を置きながら、連結売上高の約9割(注)は日本国外からの売上で構成されており、現在80を超えるゲームを190以上の国と地域に向けて配信しています。また2014年には、米国大手ゲーム会社のエレクトロニック・アーツでチーフ・バイスプレジデントを務めた経験もあるオーウェン・マホニーが代表取締役社長に就任し、欧米事業の強化にも注力しています。

プラットフォーム別の売上構成では、10年以上配信を続けている主力ゲーム『メイプルストーリー』や『アラド戦記』など、従来からの主要事業であるPCオンラインゲームが約7割を占めています。一方で、世界累計2,500万DLを突破した『HIT』、さらには全く新しい世界観で韓国での先行配信前から話題となった『Durango: Wild Lands』など、現在はモバイルゲーム事業にも注力しています。

(注)売上が発生した地域別の当社グループの売上収益の内訳であり、当社グループ各社の所在地別の売上ではありません。

当社の最新の決算及びIRに関する詳細情報は、IRウェブサイトをご覧ください。http://ir.nexon.co.jp/

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企業情報

会社名株式会社ネクソン(NEXON Co., Ltd.)
本社所在地〒104-0033 東京都中央区新川二丁目3番1号
事業概要 PCオンラインゲームの開発及びサービスの提供、モバイルゲームの開発及びサービスの提供、ポータルサイトの企画及び運営
URLhttp://company.nexon.co.jp/

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