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  • 2019.07.07 01:18
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株式相場が方向感を欠く中での銘柄選び

小売業から早くも第一四半期の決算が始まっています。決算内容としては、セブン&アイHDやウエルシアHDなど見ても、決して悪い決算とは思いません。とはいえ、株価は大きく下落し、決算を背景にようやくボトムアウトするかなというような状況です。今後はどのような銘柄選択をしていけばよいのでしょうか。

大型株のバリュエーションはもはやほぼPBR1倍

東京証券取引所などを抱える日本取引所グループが発表する東証に上場する銘柄のバルエーションを見てみましょう。

2019年6月末時点の加重平均の東証1部のPBRは1.1倍。その内訳をみると、大型株が1.2倍、中型株が1.1倍、小型株が1.0倍となっています。また、単純平均をみると、1.1倍、大型株が1.9倍、中型株が1.3倍、小型株が0.9倍となっています。

これらは「平均」であるので、平均で1.1倍であるということはPBRで1倍以下の銘柄もゴロゴロしている状況です。

ブック割れしている銘柄でもキャッシュフローがしっかりと回っている銘柄も数多く見受けられます。配当がしっかりと支払われる銘柄であればエントリーするチャンスともいえます。

PBRで1倍の銘柄は買ってもよいのか

PBR1倍が安いのかどうか、という議論はよく耳にしますが、Longineでは次のように整理しています。

  • ROEの水準はしっかりとしているか:PBRで1倍といえども、ROEが二桁は欲しい
  • 近い将来の決算においてボトムラインで当期純損失にならないか

皆さんご存知のように、PBRとPER、そしてROEはそれぞれが関連しており、独立しては存在しえません。したがって、収益の成長率を踏まえたPERも含めて議論しなければならないのですが、PBRが安いからといって飛びつくのではなく、ROEの絶対水準にもこだわりたいものです。

リーマンショックの時にはPBRはどこまで下がったのか

アベノミクスも2012年末から現在までを考えると実に7年目となっています。もちろん「すでにもうはやアベノミクスではない」という声があるのも承知していますが、一時期の最悪の状況からは抜け出してはいるので、一定の評価は与えてもいいとして話を進めてみましょう。

今後、株式市場の大暴落があるのかどうかというのが多くの投資家の気になるところですが、最悪の事態をシミュレーションしておきましょう。

リーマンショック後の東証のバリュエーションを振り返っておきましょう。

先と同じように、2009年3月末のPBRを見ておきましょう。単純平均で東証1部が0.7倍、大型株が0.9倍、中型株が0.8倍、小型株が0.6倍となっています。

こうしてみると、最悪の事態には、バリュエーションが大きく下がる可能性があるということを示しています。ただし、この辺りの水準が底ということが分かっていれば、銘柄選択の参考にはなるでしょう。

で、今どのような銘柄を選ぶのか

投資戦略としては二通りあると考えています。

  • 長期で成長する可能性のある優良銘柄をあまりバリュエーションで欲張らずにさっさと買う
  • バリュエーションで超割安でバランスシートに不安のない銘柄をバリュー投資として辛抱強く反転するのを待つ前提でポートフォリオに組み込む

そもそも相場の方向性が見通しにくい中で、個人投資家の皆さんは株式投資で大きなリスクをとる必要はありません。自分が納得した銘柄だけコツコツとポートフォリオに組み入れていきたいものですね。

参考資料

日本証券取引所グループ「規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧」

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