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KYB(7242)2020年3月期上期(4-9月期)決算。下方修正も悪材料出尽くし感に乏しい

決算発表後の第一印象

一連の不正検査問題に伴う収益回復遅れが続いている。株価に対しては「ややネガティブ」な印象。

コメント

油圧技術を展開し、建機向けも強い(ショックアブソーバー、油圧シリンダー等)。ミキサー車架装でも最大手。今般、同社が強みを有する製品の1つである免震・制震オイルダンパーに関する不正検査が明るみになり、大きな社会問題に発展している。

上期実績は、売上高が対前年同期比▲3%減、営業利益が45億円(前年同期は▲113億円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益が17億円(同▲120億円の赤字)。一連の不正検査問題が表面化したのがちょうど1年前であるが、その影響が未だに大きく残っていることが明らかとなったと言える。

2020年3月通期の会社予想は下方修正された。営業利益は従来予想194億円から今回予想65億円(2019年3月期は▲285億円)へ、最終利益が同140億円から28億円(同▲248億円の赤字)への減額。下方修正の主要因は、一連の不正検査問題に絡む品質保証対策費用の積み増し。今回の下方修正後の会社予想はまだ黒字を維持しているが、下半期に追加費用が発生すれば赤字継続になる懸念は残る。

今後の注目点

今回の下方修正によって、一連の問題に絡む費用計上が十分ではなかったことが判明した。来期(2021年3月期)のV字回復にも不透明感が出たと考えられ、今回で悪材料出尽くしと見るのは早計かもしれない。いずれにせよ、今後も対策費用の積み増しが発生するのかに注視したい。また、不祥事に注目が集まりやすいが、米中貿易摩擦などにより建機向けを中心とした販売低迷が続いていることにも注意が必要だ。株価は10月以降に年初来高値を更新し続けてきたが、一旦は調整局面を迎える可能性が高いと見る。

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