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ブリヂストン(5108)2019年12月期決算。会社予想は小幅営業増益見通しも懸念材料も多い

決算発表後の第一印象

小幅増益を見込む会社予想は参考程度に止めておくのが無難。株価に対しては「中立」な印象。

コメント

2019年12月期実績は、売上高は対前年同期比▲3%減、営業利益が同▲19%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が横這い(同▲0%減)となった。営業利益は従来会社予想をやや下回る着地であり、終わったQ4(10-12月期)に大きな変化はなかったと見られる。なお、最終利益が横ばいになったのは、投資有価証券売却益などの特別利益が膨らんだためである。全体的に見て、大きなサプライズはなかったと考えていいだろう。

新たに公表された2020年12月期の会社予想は、売上高が対前期比(2019年12月比)+1%増、営業利益は同+5%増、親会社株主に帰属する当期純利益は同▲4%減となった。前提となる為替レートは108円/ドルと121円/ユーロ。108円/ドル前提ならば、期初時点で1桁の増益予想は概ね妥当である。なお、最終利益が減益になるのは、前期(2019年12月期)に計上した特別利益が減少するため。

期初計画にサプライズはないが、ポジティブな印象は乏しい。原材料価格の高騰は一服したものの、タイヤ販売を取り巻く環境はさほど好転しておらず、減益が続いても何ら不思議ではない。新たな会社予想の達成は必ずしも容易ではないと見る。

今後の注目点

米中貿易摩擦問題の行方も然ることながら、今回発生した一連の新型コロナウィルス肺炎の影響に要注意である。特に、収益性の高い大型特殊用タイヤ(建機や鉱山機械などに使用)の主戦場である中国や新興国における需要減少が懸念されよう。思い返すと、昨年の同時期に公表した次期会社予想(2019年12月期予想)も、当初は営業利益が前期比+2%増という増益予想だった。しかし、終わってみれば大幅減益を強いられており、会社予想は参考程度に止めておくのが無難。確かに、株価は昨年来安値付近にあるものの、下落のタイミングを待ってコツコツ拾うスタンスを勧めたい。

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